シニア・介護 犬猫

犬のシニア準備はいつから始める?体格別の目安と決める順番

公開: 2026/10/7

このページの考え方

このページでは、年齢の数字だけでなく、成犬時の体重・今の年齢・保険の加入状況の3つから、シニア準備のどれをいつ決めるかを判断します。

最初に確認するのは、体重・今の年齢・保険の3つで、準備の開始は体格により5〜8歳に分かれる

シニア準備は、成犬時の体重ごとに目安が違い、小型犬は8歳・中型犬は7歳・大型犬は5歳からの「中高齢期」に入るころに始めます。この年齢はロイヤルカナンのフードのライフステージ区分です。一方、決まった年齢はなく、出典によって「シニア」の線は違います(AAHA=米国動物病院協会の2023年指針は「決まった年齢はない」と述べています)。

次の3つを手元で確かめると、自分の位置が決まります。

確認すること見る場所何が変わるか
成犬時の体重成犬になったころの体重(10kgまで=小型、11〜25kg=中型、26〜44kg=大型。ロイヤルカナンの区分)中高齢期の開始が5〜8歳で変わる
今の年齢年齢と、後述の表の自分の行中高齢期の前か、中か、高齢期か
保険に入っているか契約書・保険証券未加入なら「新規に入れる期限」が先に来る商品がある
猫の場合体重ではなく年齢で見る(10歳超。H2-3の表)シニアの開始が犬と違う

このページの年齢の目安は、成犬時44kgまでの区分です。

老化のサインも3つ見ておきます。環境省のパンフレット(令和元年)が行動のサインとして挙げるのは、段差でつまずく、高いところに飛び上がれなくなる、寝ている時間が長くなる、の3つです。これらは年齢の数字より、今の体の状態を教えてくれます。サインだけで原因は判断できないので、気になるときは動物病院に伝えます。

このページの結論: 成犬時の体重で中高齢期の開始(5〜8歳)を引き、準備は「保険→健診の相談→住環境→食事」の順に決めます。

準備は期限の早い順に、保険・健診・住環境・食事の順で決める

準備の順序は「①体格と年齢の位置の確認 → ②保険 → ③健診 → ④住環境 → ⑤食事」です。選べる範囲が年齢で狭まるものを先に、いつでも始められるものを後に置いています。

  1. 体格と年齢の位置を確認する(中高齢期の前か中か)
  2. 保険の加入・継続条件を確かめる
  3. 次の健診で、頻度をかかりつけ医に相談する
  4. 床・段差・食器の高さなど住環境を整える
  5. 食欲や食べ方の変化に合わせて食事を見直す

体格と年齢

まず中高齢期に入る年齢を確認します。小型犬(成犬時10kgまで)は8歳、中型犬(11〜25kg)は7歳、大型犬(26〜44kg)は5歳からです。この区分はフードメーカーのもので、健診の時期を決める根拠ではありません。「準備を始める合図」として使います。

保険

保険は、新規に入れる年齢の上限が早く来る商品があります。アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、犬の加入が7歳11か月まで(保険契約の始期日時点の満年齢・2026年10月時点)です。ただし加入年齢や補償、保険料は会社・商品で異なります(環境省パンフレットも「よく確認して契約しましょう」としています)。この上限は1商品の値で、他社には当てはまりません。お金の面全体はお金の判断にまとめています。

項目アニコム「ふぁみりぃ」アニコム「しにあ」
新規加入の年齢犬は7歳11か月まで8歳以上・上限なし(犬猫)
補償の範囲(本ページでは扱わない)入院・手術に特化し、通院補償は含まない
加入の条件(本ページでは扱わない)原則、健康体であること
継続基本的には加入時の条件のまま終身で継続可能(本ページでは扱わない)

(アニコム損保の公開情報・取得日2026-10-06。2026年10月時点。会社・商品で異なります)

更新はペット保険一般で確認が要ります。保険料は年齢とともに上がり、契約期間は1年単位が多いとされます。更新できない場合や条件付きで更新する場合があるのは、保険会社により異なります(アニコムの解説記事・2026年9月1日更新)。

保険は、入れる年齢が過ぎてからは選べる商品が狭まります。中高齢期に入る前後で、今の契約の更新条件と、未加入なら加入できる商品の年齢上限を確認してください。

健診

健診は、中高齢期に入ったら、次の健診で頻度をかかりつけ医に相談する、が目安です。AAHAは、シニアのペットに医学的チェックを年1〜2回と推奨していますが、「シニア」の年齢は決まっていません。何歳から年1〜2回にするかを定めた出典はないので、「高齢期に入ってから」と待たず、早めに相談するほうが安全側です。検査の中身は病院で説明を受けてください。病院選びは動物病院の選び方、全体像は健康の判断で扱います。

住環境

AAHAは、スロープ、トイレの配置、食器の高さ、滑りにくい敷物などの調整を挙げています。環境省のパンフレットも、マットなどを敷き、爪が引っかかる絨毯はやめる、食器を高くする、トイレの入口を浅くする、階段や台所は柵を使う、といった部屋づくりを示しています。老化のサイン(段差でつまずく)が出た場所から直すと、無駄がありません。

食事

環境省のパンフレットは、嗅覚が衰えるので臭いの強いフードにするなど、食欲を維持する工夫が必要としています。切り替えるかの判断軸は、「食べ残しや食欲の変化があるか」と「獣医師に相談したか」です。銘柄や栄養量はこのページでは扱いません。フードの種類はドライ・ウェット・生食の選び方、全体は食事の判断を見てください。

シニアの始まりは出典ごとに違うので、体格別の表で自分の行を読む

「何歳からシニアか」は、出典で答えが違います。下の表は、フードのライフステージ区分(ロイヤルカナン)、AAHA、環境省の人間換算を並べたものです。

体格別の開始年齢。中高齢期は小型犬8歳・中型犬7歳・大型犬5歳、高齢期は小型犬12歳・中型犬10歳・大型犬8歳で、大きい犬ほど早い
体格別の中高齢期・高齢期の開始年齢。出典: ロイヤルカナン公式(フードのライフステージ区分)
出典対象中高齢期の開始高齢期(シニア)の開始
ロイヤルカナン小型犬(成犬時10kgまで)8歳12歳
ロイヤルカナン中型犬(成犬時11〜25kg)7歳10歳
ロイヤルカナン大型犬(成犬時26〜44kg)5歳8歳
AAHA(2019ガイドライン)犬−推定寿命の最後の25%(2023指針は決まった年齢はないと述べる)
AAHA/AAFP(猫の指針)猫−10歳を超えた猫
AAHA(2023)シニアのペット−医学的チェックは年1〜2回(年齢の定めなし)

ロイヤルカナンの区分はフードのライフステージのもので、健診の時期の根拠ではありません。このページの年齢の目安は、成犬時44kgまでの区分です。

環境省の人間換算(品種や飼育環境で違うと注記)では、7歳は、小・中型犬と猫で44歳、大型犬で54歳にあたります。10歳では小・中型犬と猫が56歳、大型犬が75歳です。大型犬のほうが同じ年齢でも先に進みます。犬や猫は15年以上生きることも珍しくないとされるので、5〜8歳は「後半の入り口」です。

猫は、AAHA/AAFPの指針で10歳を超えた猫がシニアです。環境省の換算では猫は小・中型犬と同じ列なので、7歳で44歳、10歳で56歳にあたります。保険の加入上限は、アニコム「ふぁみりぃ」では犬猫とも7歳11か月まででした(2026年10月時点)。ほかの数字の出典は数字と出典から確認できます。

迷ったら診断ツールで、保険と貯蓄の考え方を確かめる

保険に入るか、貯蓄で備えるかは、年齢と貯蓄額で答えが変わります。保険か貯蓄か診断は、条件を入れて考え方を確かめるツールです。結果は「この方向で考えるとよい」という目安として読み、決める前に商品ごとの条件を確認してください。毎月の負担を見たいときは毎月の予算を試算も使えます。テーマ全体はシニア期の暮らしと判断にあります。

条件別に考える: 小型で7歳・大型で5歳・保険未加入・猫の場合

条件の組み合わせとして4つに分けます(実在の体験談ではありません)。

小型犬で7歳(中高齢期の1年前)の場合: 中高齢期の開始は8歳です。保険は、未加入なら「ふぁみりぃ」のような商品では7歳11か月までに加入期限が来るため、先に確認します。健診・住環境はまだ急ぎません。

大型犬で5歳の場合: 中高齢期に入ったところです。保険の確認と、次の健診で頻度の相談を同時に進めます。大型犬は高齢期も8歳と早いので、住環境(滑りにくい床)を早めに整えます。

中型犬で保険に入っていない場合: 加入できる商品の年齢上限を調べ、上限を過ぎていたら「しにあ」のような8歳以上向けの商品(入院・手術に特化・原則健康体が条件)や貯蓄を比べます。介護や費用の負担は介護を自宅で続けるかで考えます。

猫の場合: シニアは10歳超ですが、保険の加入上限が犬と同じ商品もあります(アニコム「ふぁみりぃ」・2026年10月時点)。この商品のように上限が早い場合に備えて、猫は7歳台までに保険の確認をします。

段差でつまずく、飛び上がれなくなる、寝ている時間が長くなる、は環境省が挙げる老化のサインで、それだけで病気とは限りません。原因はこのページでは判断できないので、続くときは次の健診を待たずにかかりつけ医に伝え、受診が要るかを相談してください。意見が分かれる場面はセカンドオピニオンも参考になります。

よくある質問

Q1. 7歳はもうシニアですか?

体格で違います。中型犬は7歳が中高齢期の開始、小型犬は8歳、大型犬は5歳からです(ロイヤルカナンのフードのライフステージ区分)。高齢期は小型犬12歳・中型犬10歳・大型犬8歳です。決まった年齢はなく、出典で違います。

Q2. シニアの健診は年に何回が目安ですか?

AAHAは、シニアのペットに医学的チェックを年1〜2回と推奨しています。ただし、シニアの年齢は決まっていません。何歳から頻度を増やすかは、かかりつけ医に相談してください。

Q3. ペット保険は何歳まで入れますか?

会社・商品で違います。アニコム「ふぁみりぃ」は犬猫とも7歳11か月まで、「しにあ」は8歳以上・上限なしです(いずれも2026年10月時点)。「しにあ」は入院・手術に特化し、原則、健康体であることが条件です。

Q4. シニアフードにはいつ変えますか?

年齢で一律には決められません。環境省は嗅覚が衰えるので食欲を維持する工夫が必要としています。食べ残しや食欲の変化があれば獣医師に相談してから切り替えを考えます。

Q5. 猫は何歳からシニアですか?

AAHA/AAFPの猫の指針では、10歳を超えた猫です。環境省の換算では、猫は7歳で44歳、10歳で56歳にあたります(品種や飼育環境で違う)。

次にやること 保険か貯蓄かを診断で確かめる

「シニア・介護」の、ほかの判断

出典

  1. 環境省自然環境局 動物愛護管理室「共に生きる 高齢ペットとシルバー世代」(令和元年9月・全体版PDF) (確認日: 2026/10/6)
  2. ロイヤルカナン公式「小型犬用フード」(成犬時体重と成犬期・中高齢期・高齢期の定義) (確認日: 2026/10/6)
  3. ロイヤルカナン公式「中型犬用フード」 (確認日: 2026/10/6)
  4. ロイヤルカナン公式「大型犬用フード」 (確認日: 2026/10/6)
  5. American Animal Hospital Association(AAHA)「2023 AAHA Senior Care Guidelines for Dogs and Cats」(J Am Anim Hosp Assoc 2023;59:1-21・PDF) (確認日: 2026/10/6)
  6. アニコム損害保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」商品ページ(加入年齢・継続のQ&A) (確認日: 2026/10/6)
  7. アニコム損害保険「8歳以上から入れる犬・猫のペット保険(どうぶつ健保しにあ)」 (確認日: 2026/10/6)
  8. アニコム損害保険「ペット保険の終身補償とは?メリットや向いている人の特徴を解説」(更新日 2026年9月1日) (確認日: 2026/10/6)