犬・猫 ・ 最終確認: 2026/10/7

猫と暮らすときに、決めること

猫の飼育データを、環境省・法令(e-Gov)・自治体の動物愛護センター・損害保険会社やペットフードメーカーの獣医師監修記事などの一次情報から整理しました。 猫は完全室内飼育が基本のため、ケージ寸法よりも上下運動の空間・爪とぎ・トイレ・留守番の限界・マイクロチップ・不妊去勢といった、飼う前に確認しておきたい条件をまとめています。

迎える前から高齢期まで、テーマごとに猫に関係する判断ガイド・診断・記事をまとめています。

飼育条件のデータ

基本データ

成体サイズ 十分な根拠を確認できず
成体体重 3〜5kg(一般的な成猫の平均的な体重。品種や個体で異なる) 生後12ヶ月時点の体重例はオス3.7〜4.7kg・メス2.6〜3.3kg(アイシア。小動物の臨床栄養学 第5版を参考にした表)
寿命 平均寿命14.5歳(猫全体・アニコム『家庭どうぶつ白書』2025年版) アニコムのペット保険契約猫(2008年4月1日〜2024年3月31日に契約開始)から作成したカレント生命表の0歳平均余命。契約者ベースで野良猫等は含まない。室内飼育/外に出る猫別の値は一次情報で確認できていない
主な活動時間 薄明薄暮性(明け方と日没直後の時間帯に活発になる)。夜行性と思われがちだが正しくは薄明薄暮性

飼育設備

最低ケージ幅 公的な基準値なし。猫は屋内飼養が基本(環境省の基準)で、ケージ寸法の規定はない
最低ケージ奥行 公的な基準値なし。猫は屋内飼養が基本(環境省の基準)で、ケージ寸法の規定はない
最低ケージ高さ 公的な基準値なし。猫は屋内飼養が基本(環境省の基準)で、ケージ寸法の規定はない。上下運動を好むため、キャットタワーなど高低差のあるものを用意する
加温 必要(猫は寒さに弱い動物で、冬はしっかり温度管理をする。留守番時のエアコン設定の目安は冬23〜25℃) ヒーターの使用についての明記はない(エアコンでの室温管理)
冷房管理 必要(夏はエアコンを使ったり部屋の空気が循環するよう工夫したりする。暑さに強いと言われるが脱水症状を起こしやすい。留守番時のエアコン設定の目安は夏26〜28℃)
UVB 十分な根拠を確認できず
湿度管理 目安あり。留守番時は湿度40〜60%を保つ(コーナン・獣医師監修)。換毛期で寒暖差のある春は室温22〜24℃・湿度50〜60%が目安(楽天損保・獣医監修) 季節・出典によって目安の幅が異なる

餌

主食 肉食性で、人間や犬より多くのたん白質が必要。タウリンを体内で作れないため、タウリンを十分に含んだフードを与える必要がある レバーなどを長期間与え続けるとカルシウム不足やビタミンA過剰になる(環境省ガイドライン)
生きた虫 十分な根拠を確認できず
冷凍餌 十分な根拠を確認できず
人工飼料 「総合栄養食」と表示されたキャットフードが基本。給餌回数は子猫が1日3〜4回、成猫が1日2回が推奨

初期費用・毎月の費用

生体価格 85,000〜327,800円(品種猫・子猫。雑種・保護猫は含まない) 専門店1社(ペットショップワンラブ・税込140,800〜327,800円)とブリーダー直販1社(Lovelycat・税込表記なし85,000〜295,000円)の実勢価格・2026年10月調査で、税込・税抜が混在する。Lovelycatは生体価格とは別に初回費用(ファーストワクチン代含む)15,000円が必要。自治体・保護団体からの譲渡費用は確認できていない
初期費用 48,500円〜(下限の目安。生体価格は含まない) 編集部算出。楽天損保の初期費用表の下限13項目(ベッド用品・トイレ容器+猫砂・ケージ・フード・食器・おもちゃ・爪とぎ・キャリーバッグ・ブラシ・健康診断・避妊去勢手術・ワクチン3種・マイクロチップ装着)の合計38,500円に、キャットタワーの相場約1万円(アニコム)を加えた値。いずれも「〜円」の下限で、上限の公表値はない。マイクロチップの登録手数料は含まない
月額費用 月16,285円(年間支出195,427円の月換算・アニコム2025年調査) 年間195,427円はアニコムのペット保険「どうぶつ健保」契約者へのネット調査(2025年1〜12月・猫の回答1,107頭)の猫1頭あたりの年間支出の合計欄。出典には治療費47,130円の記載もある。月額は編集部が12で割った値(端数切り捨て)

暮らしとの相性

鳴き声 発情期のメス猫は甲高い大きな声で鳴き続ける(不妊去勢手術で抑えられる)。室内で飼えばフン尿や鳴き声で近所迷惑になることはない(新潟県)
夜間の活動・物音 薄明薄暮性のため「夜の運動会」が起きやすく、朝晩の飼い主が静かにしていてほしい時間に活動が重なる
放鳥・部屋んぽ等 猫は室内で飼うのが基本で、環境を整えれば屋内だけで心身ともに健康に過ごせる。上下運動を好むため、キャットタワーなど高低差のあるものを用意する
ハンドリング 抱っこの可否は確認できず(一次情報に明記なし)。毎日猫と一緒に過ごす時間を確保できるかを事前に考える必要があり、一緒に遊ぶ時間が少ないとストレスを抱えることもある 抱っこ・ハンドリングの可否や個体差についての一次情報の記述は見つからなかった (一部確認)
臭い 脱臭効果のある飼育用品を使えば、室内飼いでもフン尿の臭いはほとんどしない(新潟県)。大人のオス猫は臭いの強い尿をまき散らすマーキング(スプレー行動)をするが、去勢手術でほぼなくなる。猫は汚れたトイレを嫌うため清潔にしておく
毛・羽・脂粉 春は換毛期で抜け毛が増える。ブラッシングは週2〜3回〜毎日、シャンプーは短毛種で3〜4ヵ月に1回・長毛種で1〜2ヵ月に1回が目安 抜け毛の量の数値は一次情報にない

飼う前に確認したい条件

  • 猫は室内で飼うのが基本(環境省)。飼い主は屋内飼養に努めることとされ(努力義務)、屋内飼養によらない場合は去勢・不妊手術などの繁殖制限の措置を講じることとされている
  • 家具や柱で爪をとぐのは猫の習性でやめさせるのは無理なため、専用のつめとぎを用意する必要がある
  • 留守番の限界は、健康な成猫で一般的に1泊2日(24〜48時間程度)。3日以上家を空けるなら家族・友人に様子を見に来てもらうか、ペットホテル・ペットシッターを使う。生後1年未満の子猫と7歳以上の老猫(シニア猫)は長時間の留守番を避ける(コーナン・獣医師監修)
  • ブリーダーやペットショップなどで販売される猫は、令和4年(2022年)6月1日からマイクロチップの装着が義務。登録済みの猫を取得した場合は、取得日から30日以内に変更登録を受ける義務がある(オンライン申請の手数料400円)
  • 販売業者以外の飼い主によるマイクロチップの装着は努力義務。ただし室内で飼っていても、災害や脱走に備えて迷子札やマイクロチップなどの身元表示が必要とされる
  • 環境省は室内飼育でも不妊・去勢手術を勧めている。手術をしないと、発情期のメスは甲高い大きな声で鳴き続け、大人のオスは臭いの強い尿をまき散らすマーキングをする
  • 自治体から子猫を譲り受ける場合は、終生飼養・不妊去勢手術・所有明示(迷子札またはマイクロチップ)・完全室内飼育などの誓約が求められる例がある(栃木県)。譲渡費用は一次情報で確認できていない
  • 年間支出は猫1頭あたり195,427円(アニコム2025年調査)。初期費用は生体価格を除いて48,500円〜が下限の目安(編集部算出)
  • 毎日猫と一緒に過ごす時間を確保できるかを、迎える前に考えておく必要がある

出典

本ページは飼育の判断材料となる事実情報の整理です。診断・治療の指示は行いません。健康に関する異変は動物病院にご相談ください。