犬・猫 ・ 最終確認: 2026/10/7

犬と暮らすときに、決めること

犬の飼育データを、環境省・法令(e-Gov)・厚生労働省・損害保険会社の獣医師監修記事などの一次情報から整理しました。 犬は体格差が大きいため、寿命・費用・散歩時間は出典が示す体格区分のまま載せています。 登録・狂犬病予防注射・マイクロチップといった飼い主の法的義務も、飼う前に確認しておきたい事実としてまとめています。

迎える前から高齢期まで、テーマごとに犬に関係する判断ガイド・診断・記事をまとめています。

飼育条件のデータ

基本データ

成体サイズ 十分な根拠を確認できず 調査した一次情報のいずれにも、犬の体長の範囲を示す記載はなかった
成体体重 体格区分の目安(アニコム):小型犬=成犬時の体重10kg未満/中型犬=10kg以上で20〜25kgまで/大型犬=それより大きい犬 犬全体の体重の範囲ではなく、体格区分の定義(「と呼ぶ場合が多い」の限定付き)。大型犬の上限値は出典に無い。アニコム『家庭どうぶつ白書』2025年版(S18)は大型を平均体重20kg以上とし、区分の定義は出典ごとに異なる
寿命 平均寿命14.1歳(犬全体・アニコム『家庭どうぶつ白書』2025年版)。体格別では小型犬14.4歳・中型犬13.4歳・大型犬11.5歳(アニコム) 犬全体はアニコムのペット保険契約犬(2008年4月1日〜2024年3月31日に契約開始)から作成したカレント生命表の0歳平均余命。体格別(S15)はアニコム『家庭どうぶつ白書』のデータで、記事内に2021年データ・2023年版の両方の表記があり調査年度は1つに特定できない
主な活動時間 十分な根拠を確認できず アニコム(S13)は暑い日の散歩を早朝・夜の涼しい時間帯にするよう勧めるのみで、活動時間帯の記載ではない

飼育設備

最低ケージ幅 十分な根拠を確認できず
最低ケージ奥行 十分な根拠を確認できず
最低ケージ高さ 十分な根拠を確認できず
加温 必要(寒い季節は床にホットカーペットや毛布、多めのタオルなどを敷いて体温の低下を防ぐ) ヒーターの使用についての明記はない
冷房管理 必要(犬は夏場などの高温が苦手。夏場に留守にする場合はエアコンをかけるなどして適度な室温・湿度を保つ)
UVB 十分な根拠を確認できず
湿度管理 目安あり。暮らしやすい適温は21〜25℃、湿度は50〜60%(子犬期は25℃前後のあたたかめ。年齢・犬種で異なる) 目安の提示で、湿度管理が必須とは明記されていない

餌

主食 総合栄養食(新鮮な水と一緒に与えるだけで健康を維持できるよう栄養バランスが調整されたフード)を主食の基本とする。チョコレートはテオブロミンが原因で嘔吐・下痢・発熱・けいれんの発作などを起こすため与えない
生きた虫 十分な根拠を確認できず
冷凍餌 十分な根拠を確認できず
人工飼料 総合栄養食のペットフードを主食の基本とする(環境省ガイドライン) ガイドラインはフードを目的別に総合栄養食・間食・その他の目的食に分類している

初期費用・毎月の費用

生体価格 140,800〜305,800円(子犬・税込。小型犬・ミックス中心の1社サンプルで、大型犬は含まない) ペットショップワンラブの子犬一覧1ページ目25枠の実勢価格・2026年10月調査。犬種はパグ・ミニチュアダックス・プーチー・ペキシーズ・柴甲斐・ミニチュアシュナウザー・マルプー・マルチーズ・シュナプー・ポメラニアン・トイプードル。大型犬の生体価格は一次情報で確認できず (一部確認)
初期費用 十分な根拠を確認できず 環境省ガイドラインは費目(食費、首輪・食器・ケージなどの用品・設備費、ワクチン・健診・不妊去勢手術・トリミング等の健康管理費、狂犬病予防法に基づく登録費用と毎年の予防注射)を挙げるのみで金額の記載なし。登録手数料は自治体で異なり、神戸市の例は登録申請・鑑札交付3,000円、注射済票の交付550円
月額費用 月34,451円(年間支出413,416円の月換算・アニコム2025年調査)。体格別の年間支出は小型犬・中型犬30〜33万円程度、大型犬52万円(アニコム2021年調査) 年間413,416円はアニコムのペット保険「どうぶつ健保」契約者へのネットアンケート(2025年1月1日〜12月31日・全体の有効回答5,494件)のペット1頭に支出した費用。出典には治療費89,120円・飼育に伴う追加の光熱費22,273円の記載もある。月額は編集部が12で割った値(端数切り捨て)。体格別の年間支出は2021年版の調査で古い

暮らしとの相性

鳴き声 犬種によって異なる。一般に住宅密集地では、鳴き声が大きくよく吠える特性のある犬種は向かないと言われる。鳴き声・臭い・ふんの放置は多くの地域で近隣トラブルの元になっている
夜間の活動・物音 高齢の犬の遠吠え・夜鳴きが周辺の迷惑になることがある。認知症では無駄吠え、飼い主の姿が見えなくなると鳴くなどの症状が出ることがある 夜間の活動量そのものについての一次情報の記載はない (一部確認)
放鳥・部屋んぽ等 毎日の散歩が必要。成犬の目安は小型犬1回15分・中型犬1回20分・大型犬1回30分をそれぞれ1日2回(アニコム・獣医師監修。犬種・骨格・年齢で異なる)。大型犬は毎日1時間程度の散歩を確保する(アニコム)。外出時は必ずリードを付け、ふんは持ち帰る 環境省ガイドラインは「品種によって毎日の必要な運動量が異なる」とし、散歩時間の公的な数値目標は見つからなかった。シニア犬は1日1回が良い場合もある(S13)。飼育場所は室内が望ましい(S1)
ハンドリング 無駄吠えの防止・甘噛みのコントロール・「オイデ」「マテ」といった基本的なしつけが必要。生後3〜12週齢に「社会化期」がある
臭い 鳴き声・臭い・ふんの放置は多くの地域で近隣トラブルの元。悪臭が近隣に伝わらないよう、トイレの位置に気を配る必要がある 犬の体臭の程度についての一次情報の記載はない (一部確認)
毛・羽・脂粉 毛やふけ、排泄物にアレルギー反応を起こす可能性があり、家族にアレルギー体質の人がいる場合は飼う前に医師に相談するなど慎重な判断が必要。定期的なトリミング(毛のカット)や爪・歯の手入れが必要な品種がある 抜け毛の量の品種差を示す数値は一次情報にない

飼う前に確認したい条件

  • 犬を取得した日から30日以内(生後90日以内に取得した場合は生後90日を経過した日から30日以内)に、市町村に犬の登録を申請し、交付された鑑札を犬に着けておく義務がある(狂犬病予防法)
  • 狂犬病予防注射を毎年1回受けさせ、注射済票を着けておく義務がある。現行の規則では生後91日以上の犬に4月1日〜6月30日の間に1回受けさせる。2027年3月2日施行の改正でこの期間の規定は廃止されて通年で接種できるようになるが、毎年1回の義務は変わらない
  • 登録や予防注射を怠ると20万円以下の罰金の対象になる(狂犬病予防法)
  • 迎えた犬が予防注射を受けていない(または受けたか不明な)場合は、所有した日から30日以内に受けさせる。対象となる犬の条件は、現行は「3月2日(1〜5月に所有した場合は前年の3月2日)以降に受けていない犬」、2027年3月2日以降は「所有した日から遡って1年以内に受けていない犬」に変わる
  • ブリーダーやペットショップなどで販売される犬は、令和4年(2022年)6月1日からマイクロチップの装着が義務。登録済みの犬を販売業者から取得した場合などは、取得日から30日を経過する日までに変更登録を受ける義務がある(手数料はオンライン申請400円・紙申請1,400円)
  • 販売業者以外から迎えた犬へのマイクロチップの装着は努力義務。装着した場合は30日を経過する日までに登録を受ける義務がある
  • 留守番の目安は成犬で6〜8時間、子犬は月齢=時間(生後5か月なら5時間)で、トイレトレーニング中の子犬は3時間以上放置しない(カインズ・獣医師監修)。一日中留守番させるライフスタイルでは犬との暮らしはハードルが高い(アニコム)
  • 年間支出は1頭あたり413,416円(アニコム2025年調査)。大型犬の年間支出は52万円で、小型犬・中型犬の30〜33万円程度より高い(アニコム2021年調査)
  • 住宅密集地では、鳴き声が大きくよく吠える特性のある犬種は向かないと言われる。犬種によって毎日必要な運動量も異なる
  • 毛やふけ、排泄物でアレルギー反応が出る可能性があり、家族にアレルギー体質の人がいる場合は飼う前に医師に相談するなど慎重な判断が必要
  • 飼い主には、犬が命を終えるまで適切に飼う終生飼養の努力義務がある。みだりに繁殖して適正に飼えなくなるおそれがある場合は、不妊・去勢手術などの繁殖防止の措置が義務になる(動物愛護管理法)
  • 用品の初期費用と大型犬の生体価格は一次情報で確認できておらず、購入前に個別に見積もる必要がある

出典

本ページは飼育の判断材料となる事実情報の整理です。診断・治療の指示は行いません。健康に関する異変は動物病院にご相談ください。