行動・しぐさ

モルモットの鳴き声の意味とは?プイプイ・キュイキュイなど種類別に解説

小動物 ・ 公開: 2026/8/13 ・ 約8分で読めます

モルモットが「プイプイ」「キュイキュイ」と鳴いているのに、何を伝えたいのかわからなくて困っていませんか?

結論からお伝えすると、モルモットは鳴き声の種類によって、嬉しい・要求・不満・不安・威嚇といった感情をはっきり区別して表現しています。声のパターンを知っておくだけで、日々のお世話がずっと楽になります。この記事では、代表的な鳴き声と意味の一覧表、聴き分けのコツ、鳴き方が変わったときの注意点まで詳しく解説します。

モルモットが鳴き声でコミュニケーションする理由

モルモットは南米アンデス地方に生息するテンジクネズミ科の動物で、野生では群れを作って暮らしています。群れの仲間と豊富な声のバリエーションで意思疎通してきた歴史があるため、単独飼育でも飼い主に向かってよく鳴きます。

ハムスターなど比較的静かな小動物とは異なり、モルモットは感情表現が豊かです。鳴き声の種類は研究者によって数え方が異なりますが、日常的に聞かれる主要な声だけでも10種類以上あるとされています。飼い始めの頃は似て聞こえる声も、慣れてくると微妙な違いがわかるようになります。

鳴き声の種類と意味の一覧表

まずは代表的な声をまとめて確認しましょう。

鳴き声感情・状況よく出る場面
プイプイ(ウィーウィー)嬉しい・要求・呼びかけ食事の時間・飼い主が近づいたとき
キュイキュイ(ピーピー)興奮・嬉しさが高まっているおやつを見たとき・遊んでいるとき
グルグル(パーリング)満足・リラックス・愛情撫でられているとき・くつろいでいるとき
クックック(チャタリング)不満・警戒・威嚇縄張り争い・触られたくないとき
シー(プルウィット)警戒・仲間への危険信号突然の物音・見慣れないものを見たとき
クゥクゥ(コーイング)安心・落ち着いている巣の中でくつろいでいるとき
歯をカチカチ鳴らす強い威嚇・攻撃寸前嫌いなものが近づいたとき
甲高いキュー(スクウィール)強い痛み・恐怖・パニック急な刺激・強く押さえられたとき

上の表は目安で、個体差や文脈によって意味が変わることもあります。「声の種類」に加えて「鳴いたときの状況」をセットで覚えると、より正確に読み取れます。

「プイプイ」は要求のサイン

モルモット飼育者がもっとも多く耳にする声です。食事の時間になると「プイプイ」と鳴き始めるモルモットは多く、冷蔵庫やキッチンで野菜を取り出す音を聞いただけで鳴き出す子もいます。

この声が聞こえたら、まず「何か欲しがっているか確認する」ことが基本の対応です。

プイプイが続く主な原因は以下のとおりです。

  • 給餌の時間が近い、または過ぎている
  • 水がなくなっている
  • トイレが汚れていて不快
  • 外に出て遊びたい
  • 飼い主に声をかけている(呼びかけ)

ただし、「プイプイ」と聞こえても、興奮が高まると「キュイキュイ」「ウィーウィー」に近い高い声に変わることがあります。全体の文脈で判断しましょう。

「グルグル」は満足の声

撫でている最中にのどを鳴らすような低い「グルグル」が聞こえたら、それはリラックスのサインです。体全体が緩んでいる、目を細めているなどの様子が一緒であれば、心地よい状態とみていいでしょう。

なお、不満や警戒を表す「クックック」も似た音に聞こえることがあります。見分けのポイントは体の硬さです。グルグル(満足)のときは体が緩んでいるのに対し、クックック(不満)のときは体が硬直し、毛が逆立っていることがあります。状況と体の様子を合わせて確認してください。

「シー」は警戒の緊急信号

「シー」または「プルウィット」と呼ばれる甲高い声は、危険を感じたときに発する警戒の声です。野生の群れでは、この声が仲間への危険信号として機能していたとされています。

複数飼育している場合は、1匹が「シー」と鳴くと他の個体も一斉に警戒態勢に入ることがあります。

この鳴き声を聞いたら、まず周囲を確認してください。急な物音、見慣れないもの、他の動物の匂いなどが原因になりやすいです。頻繁に続くようであれば、飼育環境のどこかに慢性的なストレス要因が潜んでいる可能性があります。

「歯のカチカチ」は威嚇のサイン

歯を素早く打ち合わせる「カチカチ」という音は、強い威嚇を意味します。これは声というより音ですが、モルモットが相手に「これ以上近づくな」と伝えている状態です。

お迎えしたばかりの個体や、ケージに手を入れたときに出ることがあります。この状態で無理に触ろうとすると噛まれることがあります。手を引いて距離を置き、落ち着いた環境を整えてから再度アプローチしてください。

甲高い「キュー」は痛みのサイン

甲高く突き刺さるような「キュー」という声は、強い痛みや極度の恐怖を表しています。通常の要求鳴きとは明らかに違う緊張感があります。

この声が出たら、すぐに何が起きているかを確認してください。手や足を何かに挟んでいる、ケージの部品に引っかかっているといった物理的な問題のほか、体の内側に痛みがある場合もあります。触られたときだけ激しく鳴く、特定の部位に触れると嫌がるといったサインがあれば、動物病院での確認を検討してください。

鳴き方が急に変わったときの注意点

日常的に「プイプイ」「グルグル」と鳴いていたモルモットが、ある日から鳴かなくなったり、逆にいつもと違う声を繰り返したりすることがあります。

こういった変化が見られたときは、以下の点を確認してください。

  • 食欲・飲水量に変化がないか
  • 糞の形・量・色に異常がないか
  • 動き方がおかしくないか(足を引きずる、ぐったりしているなど)
  • 体重が急に変化していないか

モルモットは体調不良を隠す傾向がある動物なので、鳴き声の変化は重要なサインになります。「何かいつもと違う」と感じたら、様子見を長引かせず早めに動物病院に相談するのがおすすめです。

モルモットの鳴き声に関するよくある質問(FAQ)

Q1. モルモットが鳴かないのですが、異常でしょうか?

個体によって声の出し方には差があります。環境に慣れていないお迎え直後は鳴かないことも多く、これは警戒しているためです。しばらくして環境に慣れてくると鳴くようになる場合がほとんどです。ただし、以前は鳴いていたのに急に鳴かなくなった場合は、体調不良のサインの可能性もあるので食欲や動きを合わせて確認してください。

Q2. 夜中に鳴いていて困るのですが、どうすればいいですか?

モルモットは薄明薄暮性(夜明けと夕暮れ時に最も活発)の動物で、夜間は比較的落ち着いていることが多いですが、個体差があります。夜中に鳴き続ける場合は、空腹・水切れ・ケージの汚れ・寒さなど不快要因がないか確認してください。また、お迎えしたばかりで環境に不安を感じている場合もあります。環境を整えてもしばらく続くようであれば、かかりつけの獣医師に相談してください。

Q3. 複数飼育すると鳴き声が変わりますか?

群れで暮らす動物なので、複数飼育すると仲間同士でコミュニケーションを取る声が増える傾向があります。ただし相性が合わない個体同士だとケンカにつながることもあるため、導入は慎重に段階を踏んで行ってください。

Q4. オスとメスで鳴き声の違いはありますか?

発情期にはオス・メスともに特有の声を出すことがありますが、日常的な声のレパートリーに大きな性差はないとされています。個体差のほうが影響が大きいです。

Q5. 抱っこしたときに小さく「プルプル」と震えているのは鳴いているのですか?

声を出さずに体を小刻みに震わせるのは、緊張・不安を表していることが多いです。これは鳴き声というより体の反応ですが、「まだ怖い」「早く下ろして」というサインとして受け取ってください。無理に抱き続けず、短い時間から少しずつ慣らしていくと改善しやすいです。

まとめ

モルモットの鳴き声には、嬉しい・要求・満足・不満・警戒・威嚇・痛みといった明確な意味があります。プイプイは要求や呼びかけ、グルグルは満足のサイン、シーは警戒、甲高いキューは痛みや恐怖を表しているとされています。

鳴き声の種類だけでなく、鳴いたときの状況や体の様子をセットで観察すると、より正確に気持ちを読み取ることができます。鳴き方が急に変わったときは体調不良のサインの可能性があるため、食欲・糞・動き方を合わせて確認してください。

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