行動・しぐさ

ハムスターが鳴く理由は?擬音4種の目安と超音波の声、呼吸音との見分け方

小動物 ・ 公開: 2026/10/19 ・ 約14分で読めます

ハムスターが鳴く理由は、聞こえた音と場面で見当がつきます。「ジー」「キュキュッ」「プスプス」と鳴いたとき、怒りか、怖がっているのか、具合が悪いのかは気になるところです。

  • 擬音だけでは決まらず、鳴いた場面と同時に出ている呼吸・鼻水・身震いを合わせて見る
  • 鼻水は風邪・アレルギーの可能性、口を開けた呼吸は緊急症状とされる。迷うときは相談する側に倒す(編集部判断)

この記事は2026年10月時点(一次情報の確認日 2026-10-19)で、企業・獣医師・動物病院・査読論文など一次情報で言えることだけをまとめています。上の2点がその結論です。

ハムスターが鳴く場面は怒り・驚き・苦しい・喜びで分けられるが、擬音だけでは決まらない

ハムスターが鳴く理由は一つではなく、マルカンは怒り・驚き・苦しい・喜びの4場面で擬音を挙げています。一方で、擬音の意味を述べる獣医師や公的機関の一次情報は、調べた範囲では確認できていません。

先に結論(夜に読む方向け)

  • 怒りやストレスの可能性にとどまる例: 鼻水やくしゃみなど他の症状が見られない場合。マルカンは、奇妙な鳴き声のほかに症状が無ければ怒りやストレスの可能性があるとしています。様子見でよい目安を示す一次情報はありません
  • 相談する側に倒したい例(編集部判断): 鼻水が出ている(風邪・アレルギーの可能性、マルカン)、「ズーズー」「ヒューヒュー」と鼻を鳴らす(鼻水や気道の炎症の可能性、動物病院の解説)。口を開けた呼吸や呼吸のたびの全身の大きな上下は、動物病院の解説で緊急症状とされています

一次情報で言えること/言えないこと

  • 言えること: マルカンが挙げる4つの擬音と場面(「ジー」=怒っているとき、「キュキュッ」=驚いたとき、「キューキュー」=苦しいとき、「キュキュキュ」=喜んでいるとき)。寝ているのを起こしたときやオス同士を会わせたときに「ジジッ」「キュキュ」と鳴くこと。「キュッキュッ」「プップップッ」と身を震わせる音はくしゃみの疑いがあること
  • 言えないこと: 「ピッ」「チュチュ」「ギー」など上の4つ以外の擬音の意味、寝言や寝息の意味、お迎え直後に鳴く直接の理由、鳴かないことが異常かどうか

この記事は、言えることを「擬音」「場面」「併発サイン」の3つの軸に分けて当てはめる構成です。第三者サイトの擬音辞典は参照していません。

「ジー」「キュキュッ」「キューキュー」「キュキュキュ」は、マルカンが挙げる4つの場面の目安として引ける

聞こえた声に近い行を探してください。表の擬音と場面はマルカン(PAGE)の「鳴き声」欄の記載で、企業が示す目安です。ハムスターの種類や個体差についての記載はありません。

聞こえた声マルカンの場面同時に見るもの次に読む章
「ジー」怒っているとき起こした直後か、同居個体がいないか場面別の表
「キュキュッ」驚いたとき物音・手の動きなど直前の出来事お迎え直後の見方
「キューキュー」苦しいとき呼吸の様子、口を開けていないか受診相談の線引き
「キュキュキュ」喜んでいるとき(とされる)他の声と同じく場面と合わせて判断本章

「キューキュー」の行は、病名や原因の記載がありません。苦しそうに見えるときは、擬音の一致を確かめるより先に呼吸の様子を確認してください(編集部判断)。喜びの「キュキュキュ」も企業の目安の一つで、これだけで気持ちを断定する根拠にはなりません。

なお「キュッキュッ」「プップップッ」という音は、この表の鳴き声ではありません。マルカンは身を震わせる音とともに出る場合、体調不良によるくしゃみの疑いがあるとしています。見分け方は後の章で扱います。

起こされたとき・オス同士・同居では、怒りや警戒の声が出る場面として挙げられている

ハムスターは、マルカンの特徴まとめでは「臆病な性格で、縄張り意識が強い」とされています。次の場面は、一次情報が声と結びつけて挙げているものです。

場面一次情報で言えること出典の種類
寝ているのを無理に起こした「ジジッ」「キュキュ」などと鳴くことがある企業(マルカン)の解説
縄張り意識の強いオス同士を出合わせた同上企業(マルカン)の解説
ゴールデンの成体を2匹以上同じケージに入れた性別に関係なく激しい威嚇(歯ぎしりや立ち上がっての威嚇)を行い、深く噛みつく喧嘩に発展することがある獣医師(エキゾチックアニマル情報室)

ゴールデンハムスターは、同じ獣医師の解説で徹底した単独生活者(偏性単独生活)とされています。これは野生下の調査に基づく記述です。ドワーフ系(ジャンガリアンなど)の同居や、同居による鳴き声の違いについては、一次情報を確認できていません。この記事は同居を勧める内容ではありません。

繁殖目的のペアリングについて、英国の実験動物の飼育ガイド(NC3Rs)には「ペアリング直後に鳴くのはよくあることだが、長く続いたり身体的攻撃を伴ったりしないこと」とあります。これは専門家の監視を前提にした実験動物の話で、家庭での同居の目安にはなりません。

後ろ足で立つ姿勢など威嚇のサインは、ハムスター 立つ 意味で扱っています。

お迎え直後に鳴くとき、一次情報で言えるのは「臆病で音に敏感」「他の症状が無ければ怒りやストレスの可能性」まで

お迎え直後に鳴いたり震えたりしていると心配になります。ただし「お迎え直後だから鳴く」と直接述べた一次情報は、見つかっていません。言えるのは次の範囲です。

  • ハムスターは臆病な性格で、視力は弱く聴力と嗅覚が優れている(マルカン。ハムスター一般の記述)
  • 奇妙な鳴き声のほかに鼻水・くしゃみなどの症状が見られないなら、怒っていたりストレスを感じていたりするかもしれない(マルカン)

NC3Rsの実験室向けガイドには、ハムスターの部屋の騒音(特に超音波と驚かせる音)は最小限にすべきとあります。これは実験室の記述で、家庭にどう当てはめるかは編集部の判断です。音の出る家電の近くを避ける、という方向を考える材料にとどまります。

ホームセンター大手のDCMは、ハムスターの適温を22℃前後と言われている、と案内しています。ただし温度のストレスで鳴くかどうかは一次情報で確認できていないので、鳴く原因とは結びつけません。

「構わないほうがよい」「触ってはいけない」といった対処の指示は、一次情報がないため書けません。鳴き声に加えて呼吸の異常があるときは、次々章の受診相談の線引きに進んでください。巣箱から出てこない場合はハムスター 巣箱から出てこないにまとめています。

ハムスターには20〜55kHzの超音波の声もあり、聞こえる鳴き声の有無だけでは発声は分からない

ハムスターは、私たちが聞き取れる声のほかに超音波でも発声します。NC3Rsの飼育ガイドは、ハムスターが超音波発声(20〜55kHz)をコミュニケーションに使い、種によって使う周波数が異なると述べています。同じガイドでは、ハムスターが知覚できる音域を0.1〜46.5kHzとしています。

種と実験条件ごとに分けると次のとおりです。値は査読論文の実験条件でのもので、日常の「鳴く理由」全般には当てはめられません。

種周波数場面・実験条件
ハムスター全般(NC3Rs)発声は20〜55kHz。種によって周波数は異なる実験動物の飼育ガイドの記述
ゴールデン(Mesocricetus auratus)主に20〜55kHz、ピークは33〜37kHz実験室での観察。異性との交流という性的な場面で出る社会的な声(性成熟した未交尾の成体)
ジャンガリアン(Phodopus sungorus)ピークは57kHz単独飼育・同性ペア飼育の両方(短日条件、8時間明/16時間暗)。社会条件で差なし

ジャンガリアンの12匹を使った短日条件の実験では、超音波の発声頻度は活動量と相関し、活動が多い暗期に多いと報告されています。ハムスターは夜行性で、夜になると活動的になるとマルカンも述べています。ただし実験は短日条件の12匹で、家庭の夜の鳴き声と同じかどうかまでは分かりません。

ここから言えるのは、聞こえる声が少ないことだけでは、発声がないとは言えないという点までです。人の耳での聞こえ方については、一次情報を確認できていないため、ここでは書きません。2026年10月時点で、数値はいずれも実験条件つきの値です。

他の種類の小動物の声は、デグー 鳴き声 意味、チンチラ 鳴き声 意味、モルモット 鳴き声 意味、フクロモモンガ 鳴き声 うるさいで別に整理しています。

苦しそうな呼吸音や鼻水を伴うときは受診を相談する側に倒し、他の症状が無い場面限定の声は怒りやストレスの可能性にとどまる

鳴き声に見えて、実際はくしゃみや呼吸の音ということがあります。次の表で、同時に出ているサインを探してください。病名を決める表ではありません。様子見でよい目安や、日数・回数で線を引ける一次情報はありません。「目安」の列のうち、公表値が受診を指示しているのは原因不明・悪化が心配な場合(マルカン)と緊急症状(動物病院)で、他は可能性・疑いの記述です。迷うときは相談する側に倒してください(編集部判断)。

状況一次情報の記述目安
鼻水・くしゃみなどの症状が見られず、起こした直後など場面がはっきりしている怒っていたりストレスを感じていたりするかもしれない(マルカン)怒りやストレスの可能性。様子見の目安を示す一次情報はない
「プスプス」音に鼻水を伴う風邪やアレルギー反応の可能性もある(マルカン)可能性の記述。迷うときは相談する側に倒す(編集部判断)
くしゃみの連発、鼻水、ひどい目やにを伴う風邪や肺炎のサイン(動物病院の解説)症状を伴う場合の記述。相談する側に倒す(編集部判断)
鼻を「ズーズー」「ヒューヒュー」と鳴らす鼻水や気道の炎症の可能性(動物病院の解説)可能性の記述。迷うときは相談する側に倒す(編集部判断)
「キュッキュッ」「プップップッ」の音とともに身震いする体調不良によるくしゃみの疑い(マルカン)疑いの記述。迷うときは相談する側に倒す(編集部判断)
安静時でも呼吸が速い、お腹が大きく上下する呼吸器や心臓の問題、熱中症などが考えられる(動物病院の解説)相談する側に倒す(編集部判断)
くしゃみの原因が不明、具合が悪そうで悪化しないか心配動物病院を受診しましょう(マルカン)受診(マルカンの案内)
「キューキュー」と鳴くマルカンは苦しいときの擬音として挙げている編集部判断: 呼吸の様子を確認し、苦しそうなら相談する側に倒す

口を開けて呼吸している、呼吸のたびに全身が大きく上下する場合は緊急症状とされています(動物病院の解説)。自宅で原因を探すより先に、動物病院に連絡する側に倒してください(編集部判断)。

これらの記述は「可能性」や「疑い」の範囲で、鳴き声や音だけで病気を判断することはできません。治療や投薬の判断は、必ず獣医師に任せてください。頬袋の別の不調はハムスター 頬袋 片方だけを参照してください。

よくある質問

Q1. ハムスターが「ジー」と鳴くのは怒っているのですか?

マルカンは「ジー」を怒っているときの擬音として挙げています。寝ているのを起こしたときやオス同士を会わせたときに「ジジッ」「キュキュ」と鳴くとの記載もあります。ただし擬音は企業の目安で、種や個体差の記載はありません。直前に起こした、同居個体がいるなどの場面と合わせて判断してください。

Q2. 「プスプス」「キュッキュッ」という音は鳴き声ですか、くしゃみですか?

マルカンは、「キュッキュッ」「プップップッ」という音とともに身を震わせる場合は、体調不良によるくしゃみの疑いがあるとしています。鼻水が出ていれば風邪やアレルギー反応の可能性もあります。他の症状が見られなければ怒りやストレスの可能性、とも述べています。くしゃみの原因が分からない、具合が悪そうで悪化が心配な場合は動物病院を受診するよう案内されています。

Q3. ハムスターが全然鳴かないのは問題ですか?

鳴かないことを異常とする記述は、一次情報では確認できていません。ハムスターには20〜55kHzの超音波での発声があり(NC3Rs)、聞こえる声の有無だけでは発声は分かりません。食欲や動きなど、鳴き声以外の様子で気になる点があれば、獣医師に相談してください。

Q4. 夜に鳴くのは普通ですか?

ハムスターは夜行性で、夜になると活動的になるとされています(マルカン)。ジャンガリアンの短日条件の実験では、超音波の発声が活動の多い暗期に多いと報告されています。ただし実験室での12匹の結果です。苦しそうな呼吸や鼻水があるときは、前章の受診相談の線引きを確認してください。デグーの夜鳴きはデグー 鳴く 夜中 理由で扱っていますが、ハムスターにそのまま当てはめることはできません。

Q5. お迎え直後に鳴いたとき、触ってもよいですか?

触る・触らないの指示は、一次情報では確認できていないので書けません。言えるのは、ハムスターが臆病で聴力に優れること、鼻水やくしゃみなどの症状が他になければ怒りやストレスの可能性があること(マルカン)までです。口を開けた呼吸や、全身が大きく上下する呼吸は、緊急症状とされています(動物病院の解説)。相談する側に倒してください(編集部判断)。

Q6. 2匹で飼うと鳴き声は増えますか?

ゴールデンハムスターは徹底した単独生活者で、成体を2匹以上同じケージに入れると性別に関係なく激しい威嚇や、深く噛みつく喧嘩に発展することがあります(獣医師の解説)。鳴き声が増えるかどうかを述べた一次情報はありません。ドワーフ系の同居については確認できていないため、同居はおすすめしません。

まとめ

マルカンは、怒っているとき=「ジー」、驚いたとき=「キュキュッ」、苦しいとき=「キューキュー」、喜んでいるとき=「キュキュキュ」と、4つの擬音を挙げています。ただし擬音の意味を述べる獣医師・公的機関の一次情報は確認できず、擬音だけでは決められません。

「鳴いた場面」(起こした・オス同士・お迎え直後)と、「同時に出ている呼吸・鼻水・身震い」を合わせて見てください。他の症状が無ければ、マルカンは怒りやストレスの可能性としています(様子見の目安を示す一次情報はありません)。鼻水は風邪・アレルギーの可能性、「ズーズー」「ヒューヒュー」は鼻水や気道の炎症の可能性とされる音です。迷うときは相談する側に倒してください(編集部判断)。口を開けた呼吸や全身の大きな上下は、動物病院の解説では緊急症状とされています。

ハムスターには20〜55kHzの超音波の声もあり、聞こえる声の有無だけでは発声は分かりません。数値は種と実験条件ごとの値です。立つ行動はハムスター 立つ 意味、巣箱から出てこない場合はハムスター 巣箱から出てこないもあわせてご覧ください。

出典

  1. マルカン(PAGE)「ハムスターの特徴は?種類別に性格や体の特徴を分かりやすく解説」 (取得日: 2026-10-19)
  2. マルカン(PAGE)「ハムスターのくしゃみが止まらない原因を解説!プスプス鳴くのは風邪?」 (取得日: 2026-10-19)
  3. エキゾチックアニマル情報室 霍野晋吉(獣医師)「ゴールデンハムスターってどんな動物?(知らないといけない生態と特徴)」 (取得日: 2026-10-19)
  4. NC3Rs(英国・動物実験の3Rs研究機関)「Housing and husbandry: Hamster」 (取得日: 2026-10-19)
  5. PLOS ONE (2015)「Ultrasonic Vocalizations in Golden Hamsters (Mesocricetus auratus) Reveal Modest Sex Differences and Nonlinear Signals of Sexual Motivation」(査読論文・DOI 10.1371/journal.pone.0116789) (取得日: 2026-10-19)
  6. J Comp Physiol B (2024)「Ultrasonic vocalisation rate tracks the diurnal pattern of activity in winter phenotype Djungarian hamsters (Phodopus sungorus)」(査読論文・PMC11233387) (取得日: 2026-10-19)
  7. オダガワ動物病院(獣医師運営)「ハムスターの病気一覧と初期症状|獣医師が早期発見サインを解説」 (取得日: 2026-10-19)
  8. DCMホールディングス「ハムスターの飼い方|快適生活ガイド」 (取得日: 2026-10-19)